コラム

展望号の表紙から見る2015年大会

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引用:ベースボールマガジン社

毎年、夏になると書店やコンビニにズラッと並ぶ雑誌、展望号。

高校野球ファンなら一度は皆買ったのではないだろうか。
私も千葉県で高校野球をプレーしていたので名前や写真を載せていただいた。
今回注目するのは展望号の表紙だ。球児なら誰もが表紙を飾ることに憧れを感じ、飾った者は喜びを感じていたはずだ。

その表紙を飾った選手を、中心に2015年の97回大会をまとめてみることにした。

この年のAシードは「専大松戸」「市立松戸」「千葉敬愛」「沼南
優勝校は専大松戸であった。その時の表紙がこちら。

引用:ベースボールマガジン社

表紙の選手は以下の通り。

原 嵩[専大松戸優勝 →ロッテ

専大松戸の甲子園初出場、悲願の「松戸から甲子園へ」を果たした世代。その一番の立役者は間違いなくこの原だ。打率.591本塁打2本打点9と個人成績は、チーム内で三冠王の成績。投げても準決勝の木更津総合戦で完投するなど投打で活躍。
ただ、この成績を差し置いて最も印象に残るのは決勝戦、習志野との試合での勝ち越しランニング本塁打だろう。胸を打たれた人はかなりいるはずだ。

引用:YouTube

植谷 翔磨[松戸国際ベスト16 →日大

速球とキレのあるスライダーを武器に快投した松戸国際のエース。打っても打率.500打点6の好成績を残した。この世代は、選抜甲子園まであと一勝というところまで行った世代。夏、敗れた試合も被本塁打が無ければどうなっていたか気になる試合で、躍動したことは間違いない。

石井 祐二郎[東海大望洋ベスト32 →日大

2年時から四番を打ちチームを甲子園に導いた。3年時はその年の準優勝チーム習志野高校に敗戦。卒業後は1年時から日大のレギュラーとして活躍。

檜村 篤史[木更津総合ベスト4→早稲田大

打率.333打点7の成績。選抜で本塁打を放つなど専大松戸の渡邉と並んで千葉県トップレベルの遊撃手として注目されていた。最後はその専大松戸に敗れてしまったが、早川、鈴木の2枚看板を擁した木更津総合は折り紙付きの強さであった。

内山 京祐[習志野準優勝→中央大

2年生ながら3番を打ち打率.455打点8の活躍。決勝でも3安打を放ち、チームの準優勝に大きく貢献。習志野らしい3拍子揃った選手で広角に打てることも魅力。翌年も活躍し、中央大学に進学した。中央大では1年時から活躍。

髙山 柾[沼南ベスト32

この年の沼南はAシード。中でも髙山は準優勝した春季大会で14打点を挙げ、千葉県のナンバー1だった。夏も4番を務め、勝利に貢献した。

吉野 涼[千葉敬愛ベスト16→東京国際大

Aシードとして挑んだ千葉敬愛のエース。制球力と変化球を武器にして活躍した。卒業後は東京国際大学で1年時から活躍。

原島 康平[市立松戸ベスト64

春季大会で選抜帰りの木更津総合を破りAシードを獲得した市立松戸のエース。変則フォームと制球力を武器に活躍した。体格を生かしたバッティングも武器であった。

総括

優勝した原を筆頭に植谷、内山と千葉県を代表する選手が揃っている。
夏の結果も予想した上で、表紙に選出しているはずなので非常に先見の明があると感じた。

97回大会は一宮商業多古などの公立高校の活躍が目立った大会だった。
他にも、国府台高校東海大望洋に、旭農業木更津総合に、敗れはしたが共にあと一歩のところまで追い詰めており、改めて戦国千葉を体現する大会であった。

 

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